(幹事社)
富士山の保全協力金の関係の質問に関して、御質問ある方がいらっしゃれば。
幹事社質問以上にしまして、その他の質問について、ある社はお願いします。
(記者)
すいません、改めましてNHKです。今日午前、本日午前なんですが、政府が福島第一原発の処理水の放出を明後日から始めると決めました。まずこの点の受け止めいかがでしょうか。
(知事)
科学的に国際原子力機関が調査したところ、安全であるという、これはそのとおりなのでしょうね。しかし、それは理解しても、漁業者が納得してないという。よく理解と納得がですね、区別されないまま使われると。説明した、したがって理解していただいたと。説明を理解する知的能力はですね、日本人は大して首相ともあるいは官僚とも変わらないと思っております。非常にレベルの高い国民だというふうに思っております。したがって、理解することと納得することは違うということで、どこかの新聞がですね、理解はしてもらったが、納得抜きだというふうに出てましたけれども、ここのところが落ちていたんじゃないかと。政府の御説明についてですね、地元の納得がいく説明をしないといけないと。納得抜きのまま、今回この汚染水といいますか、この処理水がですね、海に放流、放出されるということでございますので、そこのところに対して懸念を持っています。
(記者)
特に県内でも盛んなんですが、水産業への影響を懸念する声が、全国的に、特に東北周辺では聞かれまして、こういった点、県内も含めて影響をどのように見るか。あるいはまた影響があると見る場合には、それに対してどのように県として対応していくか、そういった点いかがでしょうか。
(知事)
はい。科学的な数値ってのは出てるわけですね。どれぐらいのこの放射能の、この濃度かということが出て、これは危険ではないと出てると。しかしその一方でですね、風評というか、不安というのは、必ずしも科学的でないものに基づいて、怖いという気持ちですね。ですから安全と安心というのと同じで、安全であるということとですね、自分が安心できるかということと違うわけです。ですからこの風評をどのように防ぐかというのはやはり、科学的な根拠をですね、丁寧に御説明する以外ないと。私どもはそれを経験してます。いわゆるセシウムが、このお茶畑や、あるいはキノコや何かにですね、1か所、一定量を超えたものが発見されたと。それで一気にこの風評になってですね、県産の農産物について、買い控えるっていう動きが起こったわけですね。似たようなことが、今、水産業で起こってると。水産業の方、非常に気の毒だと思っております。ですから十分にこの10年前ですからね、2011年の3月11日ですから、12年前ですね。したがって、そういうふうな方向をですね、初めから決めているならば、やはりもう漁業者の意見よくわかってる、漁業者が一番の、いわゆるステークホルダーなわけですから、ここはですね、やはりギリギリになって首相が行かれましたけれども、漁業者も一定の、一定というか、十分な理解力を持たれてると。しかし風評があって自分たちは困るとおっしゃってるんですから、今度は今、この風評をいかに防ぐかという、これをですね、国を挙げてやらないと、日本の製品を買わないと、水産物を買わないという国もですね近くにございますので、この辺のところですね、韓国のように理解してくださるところもあれば、そうでないところもありますから、それ以外方法ないと。つまり科学的な根拠に基づいて、理解していただいて、納得していただくと。納得するまで理解をですね、求めないと、実際の理解というふうに、今日使われてる理解っていうものにはならないと思ってます。
(記者)
この件に関して、最後に、今月の25日金曜日ですね、知事会を代表されて知事は復興庁に要望に行かれると聞いてまして、詳しい内容その場でということにはなってくると思うんですが、その中の要望で、今回の処理水に関わる話って含まれそうでしょうか。
(知事)
処理水に関わる話は含まれていないと思いますね。入ってましたかね。
(記者)
去年のものには確か内容が少し触れられていたかと。
(知事)
ちょっと確認します、すいません。
(記者)
その場で今回こういった件に関して、復興庁でもあのやりとりされることになるとは思うんですが、この件も話題として触れそうでしょうか。
(知事)
国交省(正しくは、「復興庁」)、これが担当かどうかってこともありますけれどもですね。私共も、リニアの問題で、JRの方から、住民の理解を得ましたと。そりゃ理解はできます。説明を聞いて、その説明内容について、疑義なくわかったということ。わかったけれども、それは、受け入れられないということは別ですから、受け入れる、受けら入れないと。こういう問題はですね、われわれも経験しておりますのでね。ですから納得抜きの理解で、政策を進めるということは危険であるという認識を私は持っております。そういう機会があればですね、限られた時間しかいただいておりませんので、申し上げることができるならば、これ脈絡によりますので、申し上げることができればいいなと思います。
(記者)
以上です。ありがとうございます。
(記者)
すみません、中日新聞です。9月定例会まであと1か月ぐらいになったんですが、知事の給与返上の条例についてですね、今の意向と、あと今の調整状況について教えてください。
(知事)
はい。これは昨年(正しくは、「一昨年」)、11月の末の記者会見で申し上げたことが原則です。今回、出せる状況であるということが、6月議会の総務委員会で出ましたので、出す意向です。しかしながら、どういう内容にするかを今、検討しておりますが、これは議会で御説明すべき内容なので、内容については検討中ということで御容赦願いたいと思います。
(記者)
わかりました。この件について、県議とのコミュニケーションを図るということを知事おっしゃっていたかと思いますが、その後どうなりましたでしょうか。
(知事)
相手のあることですのでね、できる限りコミュニケーション取りたいという、その意向は、チャンネルを通じて、いろんなチャンネルを通じて申し上げてるんですが、相手さんの都合もあると。できるところとできていないところがございますので、何とか9月議会までにですね、チャンネルを開きたいなという希望を強く持っています。
(記者)
わかりました。ちょっと全く別のことをお伺いするんですが、国交省の静岡河川事務所が発注した、島田市の神座の大井川の護岸工事で、神座地区の複数の井戸の水が減るなどの影響が出ているということだそうです。河川事務所の方も認めているようなんですが、これに対して県としては何か対策や調査とかはする予定とかはありますでしょうか。
(知事)
非常に関心を持ってます。ただ私もこれニュースで知ったばかりでですね、どれぐらい汚染されたのか、また地下水が枯れたのか、その辺の状況も含めて、いわゆるその国交省の工事との関わりをですね、しっかり知らないといけないというふうに思ってます。地下水がやられて、全滅しかねないような産業もありますから、これについては関心を持ってるということで、目下のところはですね、その事実しか知らないというのが現状です。
(記者)
今後情報収集するということでしょうか。
(知事)
そうです。
(記者)
わかりました。ありがとうございます。
(知事)
今、担当者はどなたかいますか。いらっしゃらない。
(幹事社)
その他質問のある社がいれば。 |